日別アーカイブ: 2015年1月6日

未来へ大きな期待を込めた植樹祭が開催されました。

東北復興・海岸林再生記念植樹祭(その1)

 東日本大震災の大津波によって大きく姿を変えることになってしまった名取市の沿岸域。一日も早い復興・復旧を願い、野球文化とみどりの文化の普及、そして海岸防災林の再生と地球温暖化防止に貢献する森づくりを地域住民と県内外の団体との協働で行う、「国際生物多様性の日・グリーンウェイブ*2014」と「プロ野球の森 in 宮城・名取 制定記念植樹祭」が、5月22日に名取市下増田の台林国有林内「社会貢献の森」において開催されました。
東北復興・海岸林再生記念植樹祭(その2) 当日は、植樹活動に取り組む市民グループや地元の大学生・高校生などに加えて、日本の森の再生に取り組んでいる楽天から東北楽天ゴールデンイーグルスの関係者など、約60名が参加。海岸から約400メートル離れた1,760平方メートルの敷地に、クロマツの苗と宮城県産の種子を佐賀県の幼稚園児たちが復興を願って大切に育てたコナラの苗をあわせた1,112本が、1本1本丁寧に植えられました。
 植樹を終えた参加者からは「成長には長い時間かかりますが、若い人たちと一緒に植樹できてとても良かったです」や「今日植えた苗を自分たちが守っていきたいと感じました」と、思い思いの感想を述べてくれました。
 大震災前の姿を取り戻すまでには壮大な時間がかかりますが、今後もたくさんの方々にご参加いただき、失われてしまった海岸のマツ林を取り戻していく活動をこれからも続けていきます。

東北復興・海岸林再生記念植樹祭(その3)東北復興・海岸林再生記念植樹祭(その4)

*グリーンウェイブとは、国連が定めた「国際生物多様性の日(5月22日)」の現地時間午前10時に、世界中で青少年らが植樹などの生物多様性への理解を深めるための行動を呼びかけるキャンペーンです。地球の東から西へ「緑の波(グリーンベルト)」が拡がっていくことが名称の由来です。日本では、3月1日から6月15日までの間に植樹をはじめ、森林や樹木などの保全・手入れ・触れあう活動を広く呼びかけています。

伊達政宗公にゆかりある沿岸域に1,000本のクロマツを植栽しました。

名取・潮除須賀松(しおよけすかまつ)の森 再生植樹式(その1)

名取・潮除須賀松(しおよけすかまつ)の森 再生植樹式(その2) 東日本大震災がもたらした甚大な被害。とりわけ、沿岸域においては大津波によって多くの海岸のマツ林が失われてしまったことはご存じのとおりです。そうした沿岸域で失われてしまった海岸のマツ林を再び甦らせようと、5月4日、11日、25日の3日間、名取市下増田台林(台林国有林内)にて「名取・潮除須賀松(しおよけすかまつ)の森 再生植樹式」が開催されました。
 今回の植樹式は、東京新聞の協力のもと、首都圏からのボランティアをはじめ、情報産業労働組合連合会、ゆりりん愛護会、地元の中高生や地域住民など、244名もの方々が参加しました。

名取・潮除須賀松(しおよけすかまつ)の森 再生植樹式(その3)名取・潮除須賀松(しおよけすかまつ)の森 再生植樹式(その4)

 力のいる穴掘りは男性が率先し、子どもたちや女性がクロマツの苗を穴に入れて土で埋めるという姿が見られ、おかげさまで3日間の植樹で2,000平方メートルの面積にクロマツの苗1,000本を植栽することができました。
名取・潮除須賀松(しおよけすかまつ)の森 再生植樹式(その5) 植栽が行われたこの地は、約400年前に仙台藩主・伊達政宗公によって植栽されたのが始まりと言われ、東日本大震災の大津波に見舞われるまで、約1,000ヘクタールを超える海岸林が潮害・飛砂・風害などから地域に暮らす人々を守り続けてきました。
 皆様のご協力で植えられたたくさんの小さなクロマツ。1年、10年、100年と成長しながら、まちの復興を見守り続けていくことでしょう。