東日本大震災の大津波によって大きく姿を変えることになってしまった名取市の沿岸域。一日も早い復興・復旧を願い、野球文化とみどりの文化の普及、そして海岸防災林の再生と地球温暖化防止に貢献する森づくりを地域住民と県内外の団体との協働で行う、「国際生物多様性の日・グリーンウェイブ*2014」と「プロ野球の森 in 宮城・名取 制定記念植樹祭」が、5月22日に名取市下増田の台林国有林内「社会貢献の森」において開催されました。
当日は、植樹活動に取り組む市民グループや地元の大学生・高校生などに加えて、日本の森の再生に取り組んでいる楽天から東北楽天ゴールデンイーグルスの関係者など、約60名が参加。海岸から約400メートル離れた1,760平方メートルの敷地に、クロマツの苗と宮城県産の種子を佐賀県の幼稚園児たちが復興を願って大切に育てたコナラの苗をあわせた1,112本が、1本1本丁寧に植えられました。
植樹を終えた参加者からは「成長には長い時間かかりますが、若い人たちと一緒に植樹できてとても良かったです」や「今日植えた苗を自分たちが守っていきたいと感じました」と、思い思いの感想を述べてくれました。
大震災前の姿を取り戻すまでには壮大な時間がかかりますが、今後もたくさんの方々にご参加いただき、失われてしまった海岸のマツ林を取り戻していく活動をこれからも続けていきます。
*グリーンウェイブとは、国連が定めた「国際生物多様性の日(5月22日)」の現地時間午前10時に、世界中で青少年らが植樹などの生物多様性への理解を深めるための行動を呼びかけるキャンペーンです。地球の東から西へ「緑の波(グリーンベルト)」が拡がっていくことが名称の由来です。日本では、3月1日から6月15日までの間に植樹をはじめ、森林や樹木などの保全・手入れ・触れあう活動を広く呼びかけています。