東日本大震災がもたらした甚大な被害。とりわけ、沿岸域においては大津波によって多くの海岸のマツ林が失われてしまったことはご存じのとおりです。そうした沿岸域で失われてしまった海岸のマツ林を再び甦らせようと、5月4日、11日、25日の3日間、名取市下増田台林(台林国有林内)にて「名取・潮除須賀松(しおよけすかまつ)の森 再生植樹式」が開催されました。
今回の植樹式は、東京新聞の協力のもと、首都圏からのボランティアをはじめ、情報産業労働組合連合会、ゆりりん愛護会、地元の中高生や地域住民など、244名もの方々が参加しました。
植栽が行われたこの地は、約400年前に仙台藩主・伊達政宗公によって植栽されたのが始まりと言われ、東日本大震災の大津波に見舞われるまで、約1,000ヘクタールを超える海岸林が潮害・飛砂・風害などから地域に暮らす人々を守り続けてきました。
皆様のご協力で植えられたたくさんの小さなクロマツ。1年、10年、100年と成長しながら、まちの復興を見守り続けていくことでしょう。